わが家のマンション売却体験談

 

1,000万円以上も得したマンション売却体験談

 

これは、私が不動産業者を何も考えず選んでしまいマンションの売却に失敗した話と、一括査定を利用した体験です。

 

 

長く住んだマンションを売却し、新たなマンションに移り住むことを計画しました。
長く住んだと言っても購入したのは13年前で、マンションとしては決して古いとは言えないのですが、そろそろ定年を迎えるにあたり新しい生活に向けて動き出す事にしました。

 

 

幸いにも退職金が期待出来るので、今のマンションを売り退職金と共に新しい家を購入する資金に加えようという計画です。
子供は息子が2人いますがどちらも独立しているので、リタイア後は悠々自適に暮らせれば良いなと考えておりました。

 

 

定年が近いこともあり早めにマンションを売却したかったので、近くにあった地元の不動産業者に仲介をお願いしました。
今考えればこの選択が大きなつまづきの元になったのですが、この時の私には不動産業者ならどこでも同じだろうと思っていた事もあり、それに気付く事が出来ませんでした。

地元の不動産業者との対面

 

マンションの売却をお願いした不動産業者は通勤途中に見る所だったので、仕事帰りに寄ってマンションの売却について相談してみました。

 

 

店に入ると、40代前後であろう男性が応対し席に通されたのですが、いかにもふてぶてしい態度で、言葉は丁寧なのですが長年営業という仕事をしていたせいか、言葉だけ丁寧でも行動が伴わないのがよく分かりました。

 

 

ただ出来るだけ早めにマンションを売りたかった事もあり、マンションの売却について相談しました。
私が住んでいるマンションは駐車場付きで条件的には良いため、売れやすいだろうという事ですぐに仲介契約を求められたのですが、この日は一旦帰宅して次の休みの日に詰めの話をする事になりました。

 

 

そして休みになり、妻を同伴の上で再び地元の不動産業者へ。
今回も同じ男性従業員だったのですが、媒介契約をする事が分かっているせいか、対応が前回とは違うのが見て取れました。
契約が取れる事が分かった時点で手のひらを返すような態度で不安を覚えたのですが、マンションの売却を進めたかったので媒介契約をする事にしました。

 

この時に売ろうとしたマンションの内容は、こんな状態です。

 

所在地:横浜市
駐車場あり、スーパーまで徒歩10分ほど、商業施設が近く暮らしやすい環境
構造:鉄筋コンクリート(RC)造 23階建ての8階部分
間取り:3LDK
専有面積:75.28u
最寄りのバス停までの時間:徒歩3分
築年月:2002年10月
購入価格:7,200万円

 

高級マンションの下位と言えるような感じでしょうか。
購入当初はかなり思い切った買い物をしたなと思っていた事を覚えています。

 

 

マンションの売却については2時間ほど不動産業者と相談をしたのですが、話しが咬み合わないと言いますか。
コロコロと変な方向に話が飛ぶ事がありましたが、とりあえずは近隣の中古マンションの価格などの情報を出してもらったりして話を進めていき、最初は4,000万円前後で売ってみる事になりました。

 

 

4,000万円でもきついかもしれないと言う事だったのですが、いくら退職金があるとはいえ新生活の住宅を買うには、それなりのお金が必要ですし、生活も年金だけでは心もとないので、少しばかり余裕を持たせたかったのですが…

 

 

築13年ではこんなものかなとこの時は思っていました。
妻からするともう少し高く売れるのではと思っていたようですが、後に妻の言っていた事の方が正しい事が分かります。

いざ売却に向けて

 

仲介に関する説明の後、専属媒介契約を結んで売却に受けて動き出す事になりました。
不動産業者の説明では、週に1度は売却の進展に関する情報やどんな販売活動をしたか、その販売活動の反応などの報告をしてくれるそうなので、あとは任せっぱなしでも売れるかなと思っていたのですが…
この甘い考えが時間のムダと不愉快な思いをするに事なるとは、この時は全く考えもしていませんでした。

週1回の定期報告が?

 

地元の不動産業者にマンション売却をお願いして2週間、仕事が少し忙しかった事もあり気にしていなかったのですが、マンションの売却をお願いした時に週に1度の報告があると聞いていた事を思い出しましたが、よく思えばそれらしき報告や連絡が不動産業者からありません。

 

 

妻が何か聞いているかもと思ったのですが、訪ねてみても何も聞いても無いという事だったので、マンション売却をお願いした不動産業者へ電話、すると担当者が退職してしまい引き継ぎが出来ていないという答えが。
私も長年会社勤めをしてきた身ですので、これがあってはならない事であり、ありえない事であるのはよく理解しています。

 

 

どういう事か説明を求めた所、担当者がいないので(退職したのなら当たり前です)答えられないという返答でした。
引き継ぎさえしていないという信じられない状態で、さすがにこれは無いなと思い、その場で媒介契約の解除を申し出たところ、主任を名乗る方が自宅に来て平謝りされるので今回はおさめる事にしました。

 

 

以後このような事が無いようにと言う約束してもらい、マンションの売却は続行することに。
これが私の2回目の選択ミスです。

担当者の変更と進展のないマンション売却

 

平謝りされてから2、3日だったと思います。
不動産業者から連絡があり新しい担当者が決まったようで、まずは顔合わせと売却についての内容を再確認したいという話がありました。
早くマンションを売りたいのでその日の夜に会うことになり、仕事が終わってから不動産会社へ。
今度の担当者は若い男性で、話をした感じは普通のサラリーマンという印象でした。
客を相手にするには経験が足りないなという感じはありましたが、若さ故の頑張りが見えたのでお願いする事にしました。

 

 

担当が変わってから、週に1回の定期報告が行われるようになりました。

 

 

1回目の報告では販促活動の内容と最近の中古マンション価格の変動などの情報、2回目も販促活動の結果報告とマンション価格の情報、そして3回目の報告も同様の内容。

 

 

行われている販促活動は新聞のチラシと営業とありましたが、そのチラシの実物をみせてほしと申し出ると「無い」の一点張りで。
新聞は取っていたのですが、売りに出しているマンションのチラシは見た事がありません。

 

 

さらに報告内容が全く進展がない、というよりは報告される内容はほぼ同じなのです。
4回目の定期報告の時に「毎回ほとんど同じ内容なんだけど、どういうこと?」と聞いてみると、進展があまりないので報告内容も似通ってしまうという返事でした。

 

 

似通ってしまうのは仕方がないかもしれませんが、それならそれでマンションを売るための調整や、売主である私への何らかのアプローチがあって良いようなものです。
その後も報告は行われたのですが、マンションが売れる様子はなく、3か月が過ぎたために媒介契約が終了してしまいました。

 

 

ここで3回目の失敗をしてしまいます。
1回目の媒介契約でマンションが売れなかった当時はちょうど多忙な時期で、マンションの売却は大事な事ではありますが、手が付けられないほど忙しい状態でした。
そのため、地元不動産業者との媒介契約が切れて他の不動産業者にお願いするという手間をかける時間が取れず、そのまま地元の不動産業者が契約更新を打診してきたので、そのままめ媒介契約を更新してマンション売却をお願いする事にしました。

 

 

しかし対応は相変わらずで、報告もまさにワンパターン、売れる気配すら見える気がありません。
売れるために私達が出来る事のアドバイスもなく、ただただ毎週の報告をしてくるだけで、その内容も代わり映えのないものが続きました。

 

 

ここはダメだな、と感じていたとき、会社に妻から電話が。
どうやら見学希望者が来たみたいですが、不動産業者からの連絡がなく、いきなり見学希望者を連れて来たようで対応に困っている様子。
すぐに不動産業者に連絡をして出迎える準備が出来ていない事、いきなり連れてこられても困ることを半ば怒りながら伝え、見学者は帰って頂く事に。

 

 

売れるチャンスではあったのですが、この地元不動産業者のいい加減な仕事に苛立ちと怒りを覚えました。
結局2回目の媒介契約も不発に終わったのですが、3回目の媒介契約の打診をされた時には呆れ果てました。
当然ですが二度と関わりたくないと伝えた上でこの地元不動産業者は切る事にしました。

マンション売却の再出発

 

仕事も落ち着いた頃、同僚にマンションの売却に失敗した事を話すと、同僚からの話で私が売却を頼んだ地元の不動産業者はあまり評判がよくなく、仕事がいい加減でトラブルも起こす事のある所だと知りました。
どうも賃貸の仲介がメインのようで、売却に関してはあまり質がよろしくない所だったようです。

 

 

地元に根を下ろしている不動産業者が決して全て質が悪いというわけではないと思います。
しかし、どんな業種にも質の差はあるもので、それを忘れていた私は不動産業者はどこも同じだと考えててしまい、自らの無知によって半年以上の時間をムダにしてしまう事になりました。

マンションの一括査定

 

結局、マンション売却は失敗に終わったのですが、この時定年まで約1年というで所した。
まだ時間は短いとは言えあるので、マンション売却を再び進める事を計画、今度は地元の不動産業者では無い所に頼んでみようと不動産業者を探したのですが、どう探していいのかで悩む事に。

 

 

そこで頼ったのが独立した息子です。
長男にマンションを売ろうとして失敗した事を話して、また売りに出そうとしている事も話してみた所、ネットで調べられるとのこと。

 

 

仕事で一応ネットを使う事もあるので、私自身も検索程度は出来るのですが不動産業者探しをネットで行うという考えには至っていませんでした。
息子からの情報で、不動産業者を集めている所があり、そこを使うと最適な不動産業者の候補が出てきて、そこからマンション売却を頼める「不動産の一括査定」というものを知り、その一括査定はマンション売却も対応していて無料で使えるという事で、試しに使ってみる事にしました。

 

 

使ってみると言っても、やった事はマンションの情報を打ち込むだけです。
不動産の一括査定はいくつか種類があるようですが、私が利用したのはマンション向けの一括査定で、情報を打ち込んでみると、売却に対応出来る不動産業者が4社ほど出てきました。

 

 

この中からマンション売却をお願いする不動産業者を選ぶわけですが、最初に「いくら位で売れるか」をある程度出してくれるので、それを見て3社の不動産業者と話をしてみる事にしました。

 

 

一括査定で業者を選ぶと数分後には電話がかかってきて、3社ともマンションを見にくることになったのですが、その対応は素早いものでした。
2日後には3社全ての不動産業者がマンションを確認して、おおよその売却価格を出してくれたので、売却価格の一番高かった不動産業者に媒介契約をお願いしました。

 

 

一括査定を通してお願いする事になったこの不動産業者は、行動が素早く細かい仕事をしてくれました。
最初に基本的な販促計画と、売却に難航した場合の選択肢、そして見学希望があるかもしれないので準備だけしておいてほしい事などを伝えられました。

 

 

最悪、売却が出来ない場合は買取制度もあるという事でしたが、買取価格が相場以下になるというリスクを説明されたので、通常の媒介による売却を目指す事になりました。

 

 

売却価格については最初の地元不動産業者の4,000万円前後で考えていたのですが、笑われてしまいました。
私が売ろうとしているマンションは5,000万円後半でも十分売れるという事で、4,000万円台はありえないと。
これを聞いて売れなくてよかったという思いと、不動産業者はいい加減に決めてはいけないものだと思い知りました。

 

 

そして何か進展があればすぐに連絡をすること、相談や売却に関しての変更などがあればいつでも応じてくれる事を説明されました。
その後は時間が掛かること覚悟で最大の価格で売るのか、それともバランスを取るのか、または早く売ることを優先するのかを考えて価格を決める事になったのですが、自分で決めるのは難しく、悩んだ末アドバイスを受けて売却価格を5,800万円に設定する事にして、新しい不動産業者でのマンション売却が始まりました。

 

 

ここまでにかかった時間はマンション売却の一括査定を利用してから1週間ちょっとです。

 

 

今回も専属媒介契約なので1週間ごとの定期報告があるのですが、最初の地元不動産業者とは明らかに違います。
定期報告があるごとに期待度や売却価格の調整検討などの話を担当者と交わすことになり、いかにもマンション売却を進めているという事が実感出来ました。

 

 

一括査定で不動産業者を決めてから3週間ほど経った頃、不動産業者からの連絡があり見学希望の方が2組あるという事で、日程を調整して来てもらう事になりました。
2組とも良い感じのご家族で、購入意欲があることを感じ取れました。

 

 

その後、1組のご家族が購入の意思があるという事で、不動産業者の担当者もアピールを続けたようです。
その結果、見学があってから16日後に売却が決まりました。

 

 

最初の地元不動産業者では半年かかっても見学者が一組も現れることがなく、対応もいい加減すぎるものだったのですが、マンションの一括査定で見つけた不動産業者は約一カ月半ほどでマンションの購入者を見つけてくれました。

 

売却に向けた最後の詰め

 

売却が決まると、先方様との交渉に入りました。

 

 

交渉と言っても売却価格はすでに決まっているので、あとは売買契約や支払いについての協議、引渡し時期などを決めていくだけでした。
これらの調整もマンションの一括査定で見つけた不動産業者が間を取り持ってくれたので、特に問題が起きる事もなく。
先方様の都合で一度話し合いがキャンセルになってしまいましたが、それでも一ヶ月で話し合いは終わり、売却は無事に成功しました。

 

 

今思えば、最初に利用した地元不動産業者で危険な判断ミスと選択ミスを繰り返していたと思います。
もしこの時に売却が出来ていれば1,000万円以上の損をしていた事になりますし、幸い(?)にも売れていませんが半年以上の時間をムダにしていたのも確かなので、危険な橋をゆっくり渡って何とか「橋から落ちる」事は免れた形です。

 

 

私は幸運だったのでしょうが、結果としては大満足で大逆転となりました。
最初のつまづきがなければもっと良かったのですが、一括査定を利用する事で最良の結果になったと感じています。

 

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